令和元年度県下一斉無料相談会を開催

1. 東入間支部の「県下一斉無料相談会」を「富士見市サンライト・ホール」で開催

埼玉県行政書士会主唱による「県下一斉無料相談会」を、東入間支部では、10月20日(日)、東武東上線の鶴瀬駅西口の「サンライト・ホール」の「会議室」2室をお借りして開催しました。

サンライト・ホール入り口

開催に先立って、昨年と同様、支部内組織である「相談担当チーム」が「広報チラシ」を作成し、役員及び会員の有志が、富士見市、ふじみ野市及び三芳町の協力を得て、それぞれの管内の掲示板に掲出したり、各種公共施設やJAいるま野・商工会・社協等の各機関の事務所等の窓口での配布をお願いしたりして、広報宣伝に努めました。

2. 開始前に早くも複数の相談者が来訪されて

当日の朝は、どんよりした重たい雲が空を覆う天気でしたが、相談者の方々の出足は早く、相談開始の午前10時前に、複数の相談者が待っておられる状況でした。

そのため、開始を早めて、2組の相談者がほぼ同時に相談ブースに入られました。

無料相談会の横断幕も貼り出して

相談員は、前田淸海支部長をはじめとして、会員総勢22名、そのほか、会場外の広報活動への飛び入り参加会員も1名もあり、合計23名が参集しました。

相談員は、いつものとおり、2~3名の組を作り、交替で全員が相談対応を行いました。

受付の案内表示

3. 偶然「つるせよさこい祭り」の当日に当たる

その日、偶然にも、「サンライト・ホール」の前の「ロータリー」の先を始点とする「みらい通り」を会場として、「つるせよさこい祭り」が開催されることになっていて、早くから周囲は、大変なにぎわいでした。

相談者の中には、「よさこい祭り」を見に来て、「無料相談会」が行われていることを知って、相談会場を訪れたとおっしゃる方もおられました。

昼過ぎからは、薄日も射す天気となり、午後4時の終了時までに相談者は、18組を数えました。

相談受付の様子

4. 相談内容は多岐に亘り

相談件数は、多岐に亘る総計25件でした。

相談内容の内訳は、相続関係13件、遺言関係4件、成年後見関係1件、交通事故関係1件、財産関係5件、その他1件(家屋建築費用負担関係)でした。

相談内容では、比較的軽易なものもありましたが、相談者個人の悩みが深い案件も多く、それぞれ相談担当者が適切に対応しました。

仮設の相談ブース

5. どこの家庭でもあるような悩み

今回の相談会の案件で圧倒的多数だったのは、「相続関係」でした。最近、「相続法制」の大きな改正などもあって、一般の方々の関心が高まっています。

ここで、当日の「相続関係案件」から3件ほどをご紹介します。

(1) 事例その1

十数年前に亡くなった父名義の農地が、名義変更できないまま、今日に至っているが、現在相続手続きをしようとしても、連絡先不明の親族もあり困っている。何か良い方法はないものだろうか?

相談員の待機場所

(2) 事例その2

郷里の父が亡くなった。その実家の資産は、全て存命の郷里の母が相続したが、今後、母が亡くなった場合、唯一の相続人である相談者としては、実家の資産は相続したくない。できれば、郷里に住む親族に譲りたいが、方法を教示して欲しい。

(3) 事例その3

父が亡くなって、相続人同士である兄から相談者は「相続放棄」を迫られている。その兄に対しては、従前から強い「不信感」を抱いていて、その申し入れに応じたくない。その場合の適切な対応について、教示して欲しい。

上記に例示させていただいたような悩みは、どこの家庭でも起こりそうな案件と思われます。

相談員からは、相続に関わる基本的なルールと併せて応用的な適用事例をお示しし、必要な場合には、当支部の今後の「無料相談会」へ再度お越しいただいて、さらにより踏み込んだ情報交換をしていただく機会を作られるよう、お勧めしました。

6. 午後4時の終了まで広報活動を継続

朝の相談開始時間以降、次々に相談者がお越しになりましたが、会場前では、さらに相談を必要とされているかも知れない方々に呼びかけることもさせていただきました。

サンドイッチマン風の呼びかけも

その呼びかけに応えるように、相談をなさった方もおられて、会員一同、大いに意を強くいたしました。