12月8日(木)の午後、「平成28年度支部研修会」を東武東上線鶴瀬駅西口の「富士見市サンライトホール」の会議室において開催しました。
研修テーマは、「戸籍の見方と相続人の特定」で、講師は、当支部の所属で司法書士を兼業されている朝倉保彦氏に担当をお願いしました。同氏は、長らく東京法務局に勤務された後、司法書士事務所を開業され、さらにその後、行政書士を兼業されています。
講義は、まず、明治5年式戸籍、いわゆる「壬申戸籍」から説き起こされて、その後数度にわたる戸籍の改編の変遷を丁寧に解説されました。その都度の改編における特徴も、こと細かく振り返ってお話をされましたので、受講者は、初めて聞く新しい専門用語もあり、たくさんの刺激を得ました。
昭和22年5月の応急措置法により、戦前の「家制度」を前提とした制度から、一転現在の夫婦を基本単位とする戸籍制度への大転換が図られたことにも、触れられました。
講義資料も、行き届いたもので、その都度の戸籍謄本の見本が添えられていて、相互の比較ができて大変勉強になりました。
講義時間の2時間もあっという間に過ぎた感じでした。受講者にとっての、その後の宿題は、いただいた資料やお話の内容をいかにして自分のものにするか、ということだ、と受け止めました。