三芳町無料相談会、三芳町役場で開催

1. 今年最初の定例無料相談会を開催

1月22日(水)、三芳町の「三芳町役場」の1階エントランスの一部と住民相談室を会場として、今年最初の相談会となる「三芳町無料相談会」を開きました。

当会場での無料相談会は、翌々月の3月25(水)にも開催を予定しております。

三芳町役場エントランス入口

2. 今年は相談者の出足も順調

例年、この時期は寒さも厳しく相談者の足も遠のくため、今回もあまり来ないのではないかと危惧していましたが、当日は、お昼時を除いた午前午後を通して多くの相談者が来所されました。

この日一日の相談者数は、5組で、相談件数としては、6件となり、件数としては特別多くはありませんが、例年のこの時期としては良好な結果となりました。

相談会開始前の様子

相談内容の内訳は、相続関係3件、遺言関係1件、成年後見関係2件でした。

今回、相談会場に参集した相談員は、延20名で久々の大人数となりました。相談員は、2人1組を原則にこれらの相談に丁寧に対応しました。

相談受付の様子(エントランス入口正面奥)

3. 待機時間を有効に使い事例研究を行う

参加者は、相談の出番待ち時間を活用して当日の相談案件を元に、事例研究を行い、知識の共有化を図りました。

一事例としてご紹介します。

相談者には、子供が2人いて、現在は、長男の家族と同居していて、次男は、それぞれ家族を持ち独立しているとのこと。主たる財産である自宅を長男に残したいが、遺言を残した方が良いかとのご相談でした。

相談員は、遺言を残すことを勧めるとともに、長男以外の法定相続人にも遺留分を主張する権利があることを伝え、長男が自宅を相続しても、次男から遺留分(自宅の評価額の4分の1)を代償金で要求される可能性がある旨をお伝えしました。

また、保険金は相続財産に含まれないので、現在加入されている保険の受取人を長男に変更して代償金を確保する方法もあることを助言したとのことです。

二つ目の事例をご紹介します。

相談者には最近亡くなられた兄がいて、その唯一の法定相続人である子供が所在不明のため、相続手続きが進められず困っているとのご相談でした。

また、兄からは生前の話で、子供は相続することを望んでいないと聞いているとのこと。さらには、相談者は、唯一生存している兄弟として兄の生前のお世話をして入院費や葬式代を立て替えているとの事情も伺いました。

相談員は、何らかの方法で兄の子供と連絡を取って、相続の意思確認をするとともに、財産が不要ならば「相続放棄」してもらうように助言したとのことです。

この事例検討会では、兄の子供が「相続放棄」をすると、相談者だけではなく、既に亡くなっている他の兄弟の子供たちが次の相続人になってしまうので、「相続放棄」ではなく、相談者への「相続分の譲渡」を勧めた方が良かったのではないかとの意見が出ました。

相談室の様子 (住民相談室)